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町ねこ通信 9号

もくじ
1. お知らせ

  • ながさき町ねこ写真展
  • 長崎市動物愛護フェスタ2011
2. ねこのいる町 ──vol.4 新大工から桜馬場へ──
3. ねこ、あれこれ No.4

  • ねことワルツを踊りましょう。──岩合光昭『ネコを撮る』朝日新書
4. おわりに

image002 町ねこクラブの小町です


1. お知らせ

ながさき町ねこ写真展

日程:2011年8月31日(水)~10月2日(日)
場所:カフェ豆ちゃん(長崎市東古川町1-5 | TEL&FAX: 095-825-4455)
詳しくはこちらの記事でお知らせしています。

第36回長崎市動物愛護フェスタ2011

日時:2011年9月23日(金祝) 10:00~15:00
場所:NBCビデオホール(長崎市上町1-35 3F | 桜町電停すぐ)
主催:長崎市・社団法人長崎県獣医師会長崎支部

<プログラム>
10:00-10:30 写真コンクール表彰式
10:40-12:00 いぬのしつけ方教室
13:00-14:30 基調講演「ずっと一緒にいるために──知っておいてほしい犬猫の習性と正しい飼い方」
講師:水越美奈先生(獣医師、博士(獣医学))
14:30-15:00 パネルディスカッション
<写真コンクール応募作品の募集>
テーマ:人と動物―心温まるスナップ
応募期間:8月1日(月)~8月26日(金)
応募資格:長崎市在住または長崎市内に通勤・通学されている方
応募方法:L判にプリントされたもので1人1点まで・応募用紙をあわせて郵送または持ち込み
優秀作品3点に記念品を贈呈します。応募写真の返却はできませんのでご了承ください。
応募・問い合せ先=長崎市動物管理センター(095-844-2961/846-1197)

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2. ねこのいる町 ──vol.4 新大工から桜馬場へ──

長崎の人から「お諏訪さん」と呼ばれ親しまれている諏訪神社。

毎年10月7日、8日、9日は「くんち」という名の大祭が催され、

全国から観光客が集まり、街中が賑やかになります。

その諏訪神社から蛍茶屋方面に向かう大きな通り沿いには、

新大工町、桜馬場、夫婦川町、鳴滝など、

名前を見ただけで由緒ありそうな町並みが続いています。

中央に路面電が走りその両脇は片道2車線の大通りから、ちょっと脇道に入ると、

車の通らない狭い路地が迷路のように張り巡らされています。

どこかに抜けるだろうと思って歩いて行くと行き止まりで、

引き返すこともめずらしくありません。

公道だと思って歩いていたら、突然「私有地につき通り抜け禁止」の立て札に

ぶつかってみたりと、古い住宅街ならではの雰囲気があります。

そして、そこはねこの街でもあります。

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家と家の隙間に佇み、こちらを警戒中

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玄関先でまどろむ

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なんか用ですかい?

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用がないならさっさと帰ってくれ、眠いんだよ。

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首輪をつけたチャシロを撮っていたら、

「きれいに撮ってもらわんね」と天からの声。

振り仰げば、アパートの2階の窓で洗濯物を取り入れている女性が見えました。

内外飼いのねこさんなのかな。

カメラを向けると警戒したのか、スタスタと歩きだして、

向かった先は近くの庭付きの立派なお宅。

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その家の塀にはご覧の通りねこ除けのネットが張り巡らされていました。

「おい、おい、そこはだめだよ」と言っても、聞こえないのか、無視しているのか、

お構いなしに行ってしまいました。

この家にもたぶんねこ困りさんが住んでいるはずです。

ねこのいるところ、必ず、ねこ好きさんとねこ困りさんがいます。

しかし、人間の対立などどこ吹く風、ねこはねこの道を行くのでした。


3. ねこ、あれこれ No.4

ねことワルツを踊りましょう。──岩合光昭『ネコを撮る』朝日新書033

ねこ好きの人で、動物写真家・岩合光昭の名前を知らない人はめずらしいかもしれない。

もちろん、岩合ファンはねこ好きだけではない。

動物を愛する多くの人から彼の写真は絶賛され、

一度でいいから岩合さんのようなシャッターチャンスをものにしたい、

と思っているアマチュア写真家は少なからずいるはずだ。

「ながさきの町ねこ写真展」の開催が決まり、それまでねこの毛柄やしっぽの形、

目の色などを記録するためだけに写真を撮っていた私も、

いわゆる町中のねこらしいねこの写真を撮ってみたいと、

手にしたのが『ネコを撮る』。

岩合さんは、まずどうやってねこに近づくかを「第1章 ネコにアプローチ」で説く。

次に具体的な撮影方法に移る。「第2章 撮影編」

ここにおもしろい記述がある。

「自分の側にきてほしいときは、あえて後ろへ下がる。

そこで止まってほしい場合は、ちょっと前へ出たり下がってみたり。

すると、ネコもこちらを気にし始めたり、動きを止めたりするから不思議だ。

気のやりとりといったものだろうか。

はじめは距離があいていても自然にお互いの距離が縮まって、

知らず知らずのうちに、互いにワルツを踊っているような心地よい関係が生まれる。」

これは写真撮影だけでなく、町ねこ調査にも通じる極意だ。

もう少し近くに寄れば、柄も目の色もわかるのにと、しばしば思う。

しかし、そう思っただけで、なぜか、ねこは逃げる。

つかず離れずの微妙な距離感が難しい。

ワルツを踊った経験はないけれど、きっとねことこちらとの

リズム感がぴったり合えば、ねこは逃げずに居てくれるのだろう。

第3章では「世界のネコ」を紹介し、

「第4章 野生のネコ」はライオンやチーターのお話。

そして最後はこう結ばれている。

「ひとりで生きる、それはそれでたくましい生き方なのだろう。

ヒトのような悪あがきはしていない。

あくまでもネコとしてたくましく生きるということだ。

だからこそ、ネコたちに「元気にね」「また、会おう」。

別れ際には、そう声をかけずにはいられない。」

岩合ワールドの原点は、ここにあるのかもしれない。

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岩合光昭『ネコを撮る』朝日新書033(2007年3月, ISBN978-4022731333)


4. おわりに

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