Category Archive: 町ねこ通信

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町ねこ通信 17号

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●お知らせ

2月18日(土) 22:00~23:30 NBCラジオ「UP×3」に生放送出演します

「長崎の町ねこ 調査をはじめました!」をテーマに

長崎の町ねこ調査隊塾の大特集。

長崎の町ねこ調査隊塾からは、中村副塾長と中島が出演します。

昨年、「ながさき町ねこ写真展」の会場を提供してくださいました

カフェ豆ちゃんのオーナー、吉田隆さんもスタジオに来てくださいます。

ねこ調査の先達、山根明弘さんが

北九州市から電話にて特別出演して下さることになりました。

ねこ、ねこ、ねこ、ねこ尽くしの90分。ぜひ、お聞きください。

パソコンでもラジオが聞けます。

NBCラジオ放送が聞けない方→ユーストリームの動画配信もあります。

ツイッターでの参加もOK。つぶやいてくださいね。

詳しくは、UP×3のホームページへどうぞ。

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お知らせ(NBCラジオ「UP×3」出演)

2月18日(土) NBCラジオ「UP×3」に生放送で出演します

NBCラジオ番組「UP×3」にて、「長崎の町ねこ調査を始めました!」をテーマに、

長崎の町ねこ調査隊塾の特集です。

「ながさき町ねこ写真展」を開催していただいたカフェ豆ちゃんのオーナーの

吉田さん、中村副塾長、中島が出演します。

そして、山根さんも北九州市から電話で生出演してくださることになりました!

ラジオ放送だけでなく、ユーストリームにて動画配信もあります。

ツイッターでの参加もOK! 長崎の町ねこさん、私のかわいいかわいいねこ、

ねこのことなら何でもOK、つぶやいてください。

お楽しみに!

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町ねこ通信 16号

もくじ
1. お知らせ

  • NHK-E「極める! とよた真帆のネコ学 第4回=ネコ社会の不思議なしきたり」(1月30日放送)
  • ながさき町ねこハンドブック
  • 長崎伝習所まつり
2. ねこ、あれこれ No.6

  • 『のらネコ、町をゆく』野澤延行
3. おわりに

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1. お知らせ

NHK-E「極める! とよた真帆のネコ学 第4回=ネコ社会の不思議なしきたり」
(1月30日放送)

昨年6月に開催された公開講演会「町ねこ調査を始めよう!」にてお話いただいた

山根明弘さんが出演されます。

しかも山根さんが7年間ねこ調査された福岡県相島も登場します。

山根さんと女優とよた真帆さんの対談も楽しみです。

NHK-E 1月30日(月) 22:25~22:50放送

ながさき町ねこハンドブック ―ねこを探して、町歩き―

2012年3月完成予定。発行:長崎伝習所「長崎の町ねこ調査隊塾」

ねこを探しながらの長崎町歩きにぴったりのサイズと内容です。

どうぞ、お楽しみに!

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長崎伝習所まつり

日程:2012年3月20日(火・祝)11:00~17:00
場所:長崎市ベルナード観光通り

町ねこクイズなど、楽しめる企画あり。

しかもクイズ参加者にはねこのカンバッチやポストカード、ねこクリップなど

かわいいグッズをプレゼントします。

小町ちゃんクッキーも?名限定でプレゼント!

ながさき町ねこハンドブックも配布します。

町ねこ写真展も再登場です!

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2. ねこ、あれこれ No.6

『のらネコ、町をゆく』野澤延行(NTT出版)

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『のらネコ、町をゆく』(NTT出版ライブラリーレゾナント054)
野澤延行・著
NTT出版(2009年7月)/ISBN: 978-4757142152

散歩とねこが好きな人に、おすすめの1冊です。

著者の野澤延行さんは、東京、西日暮里で動物病院を開業する獣医さん。

「私はのんびりと何も考えずに、ただぶらぶらと散歩するのが好きな」野澤さんは

クリニックから自宅のある谷中までよく歩くそうです。

西日暮里、谷中と言えば路地の町、ねこの町として有名。

その界隈を散歩しながら、ねこ社会を観察してまとめたのが、この本……

えっ? それってまさに長崎の町ねこ調査隊のやっていること、

そのものではないですか!

東京に大先輩がいらっしゃったわけです。

「町ねこ調査って、何するの?」とよく聞かれます。

たぶん調査って聞くだけで、なんだか面倒くさそう、

私にはムリムリって敬遠されるでしょう。

しかし、基本は、この本のように好きな場所を散歩しながら、

見かけたねこを観察し、人間の友人知人を住所録に書きこむように、

顔なじみになったねこたちを記録していく、ただそれだけなのです。

本の中にはのらネコたちの写真がいっぱい、その表情の豊かなこと。

町の中、人の暮らしの中にねこがいる風景、いいなぁと思います。

が、「のら」として生きる、のらネコの「世間」、問題化するのらネコ、

などの目次を読んでいくと、そうそう楽観的にばかりも考えられないと思います。

東京と長崎、人間の住む環境は違っても、意外にねこ社会の共通点は多いようです。

これからの長崎の町ねこ調査隊塾の活動にも、大いに参考になりました。

野澤延行・著『ネコと暮らせば――下町獣医の育猫手帳――』集英社新書

も合わせてお読みください。

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3. おわりに

冬でも比較的暖かな長崎ですが、今週は雪が降りました。

底冷えする中、町ねこたちはどうやってこの冬を乗り切っているのか、

深々と冷え込む日は、ねこたちの様子が気になります。

しかし、ねこは暖かな陽だまりを見つける名人でもありますね。

雲の合間から少しでも太陽が顔をのぞかせると、すぐに陽だまりに集まってきます。

まるで体の中に太陽エネルギーを蓄えようとしているかのようです。

石油にも天然ガスにも原発にも頼らず、ねこよ、あなたはえらい。

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お知らせ2点

1月7日・第17回定例会のお客さま

1月7日の定例会には北九州市からお客様をお迎えする予定です。

九州女子大学・短期大学のキャンパス猫愛護の会「ふくねこの会」顧問の

S先生です。「ふくねこの会」は大学関係者の理解を得て、

キャンパス内の20匹ほどのねこを不妊去勢手術し、

学生を中心にねこたちのお世話をされているそうです。

今回は長崎の町ねこ調査隊塾の活動に興味を持っていただき、

塾の活動を知りたいとわざわざ長崎へ来ていただくことになりました。

1月のEテレ「極める! とよた真帆のネコ学」に山根先生が出演!

Eテレ月曜日午後10:25~10:50(再放送:翌週月曜日午前11:30~11:55)

1月9日から4週連続の番組です。山根先生は1月30日放送に出演されます。

相の島でロケをされたそうです。山根先生ととよた真帆さんの対談もあり、必見ですよ。

番組のリンクは http://www.nhk.or.jp/program/kiwameru/

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町ねこ通信 15号

もくじ
1. お知らせ

  • チャリティカレンダー「ながさきの地域ねこ2012」の報告
  • ながさき町ねこハンドブック
  • 長崎伝習所まつり
2. ねこ調査・アラカルト No.6

  • 2:2:6の法則
3. ねこ、あれこれ No.5

  • 『ねこのおんせん』別役実・作 佐野洋子・絵
4. おわりに

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1. お知らせ

チャリティカレンダー「ながさきの地域ねこ2012」の報告

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町ねこ通信13号でみなさまにご協力を呼びかけました

チャリティカレンダー「ながさきの地域ねこ2012」は

おかげさまで、ほぼ完売(1,000部)となりました。

ご購入いただきましたみなさま、販売していただきましたみなさま、

周囲に声をかけていただきましたみなさま、ほんとうにありがとうございました。

収益金はすべて長崎の地域ねこ活動推進のために使われます。

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ながさき町ねこハンドブック

2012年3月完成予定。発行:長崎の町ねこ調査隊塾

表紙は町ねこ通信のマスコットキャラの小町ちゃん。

サイズはA5、24ページ、ハードは軽・薄ですが、ソフトは重・厚。

町ねこ情報がいっぱいです。どうぞ、お楽しみに!

長崎伝習所まつり

長崎伝習所まつり

日時:2012年3月20日(火・祝)11:00~17:00
場所:長崎市ベルナード観光通

町ねこクイズなど、楽しめる企画あり。

しかもクイズ参加者にはかわいいねこグッズのプレゼントあり。

町ねこ写真展も再登場です!

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2. ねこ調査・アラカルト No.6

2:2:6の法則

地域猫発案者の黒澤泰さんは、その著書『「地域猫」のすすめ』(文芸社)の中で

「2・2・6の原則」を説いていらっしゃいます。

すなわち地域の住民全体でみれば「ねこが大好き」=2割、「ねこが大嫌い」=2割、

「まったく関心がない」=6割ではないか、と。

黒澤さんは横浜市に勤務する獣医師で、

長年、ねこの苦情処理を担当した経験からわかったそうです。

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『「地域猫」のすすめ――ノラ猫と上手につきあう方法』
黒澤泰・著(横浜市職員・地域猫発案者)
文芸社(2005年11月)/ISBN: 978-4286002668

私もこの本を読んだ時に「なるほどなぁ」と思いました。

そして6割の人たちがねこに好意的な関心を持ってくれたら、

長崎のねこ事情はもっと好転するのでは、と考え、

それが長崎の町ねこ調査隊塾を立ち上げるきっかけの一つでした。

それから半年あまりが過ぎた9月、ねことは縁もゆかりもない場所で

偶然にもまたこの2・2・6の法則に出会います。

それは熊本県阿蘇地方の寂れた門前町が

10年かけて活気ある町に再生した話の中に出てきました。

ここでもやはり「町に元気を取り戻そうの積極派」=2割、

「今のままでいい消極派」=2割、「どちらでもいい。町に関心がない」=6割

だったそうです。積極派の人たちが動き出して少しずつ客足が増え、

町に活気が出てくると、6割の無関心派から積極派に加わる人が増えていったそうです。

またしても2・2・6。

この法則はさまざまな事柄を考える場合の参考になるかもしれません。

すべての人に町ねこたちを受け入れてもらうことは不可能ですが、

ねこに関心のない6割の人の中から、少しずつでもねこに関心を持つ人が増え、

ねこと人がともに平和に暮らす環境について考えてもらえればと思います。

町ねこの問題は地域の問題でもあり、

町ねこについて考えることは、町づくりにもつながります。

にこやかな笑みで人気をさらったブータンのワンチュク国王夫妻でしたが、

ブータン政府が提唱している国民総幸福量(GNH)も話題になっています。

金銭的・物質的豊かさではなく、精神的な豊かさ、

つまり国民の幸福感を高めようというものです。

長崎も、市民の幸福感を高め、ずっと住みたいと思えるような町になって欲しい。

町ねこは小さな存在ですが、きっと長崎の町のお役に立つはずです。

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3. ねこ、あれこれ No.5

『ねこのおんせん』別役実・作/佐野洋子・絵

佐野洋子の絵本『100万回生きたねこ』は、ねこ好き、絵本好きの間では超有名な絵本。

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『100万回生きたねこ』
佐野洋子作・絵
講談社(1977年10月)/ISBN: 978-4061272743

しかし、同じ佐野洋子の絵ながら、

『ねこのおんせん』はちょっと不気味でこわーい絵本です。

アーバン村のナガールさんは、年をとって元気がなくなったねこのタガールを、

ねこによく効くと評判のオムドンテ火山のふもとにある

アンテパン温泉に連れて行きます。

大きなバスケットにタガールを入れて背中に背負ったナガールさんは

やっとのことでアンテパン温泉に着きましたが……。

これから先はネタバレになるので書けませんが、シュールでおもしろい絵本です。

ところで温泉好きなサルはいますが、ねこどうでしょうか?

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『ねこのおんせん』
別役実・作/佐野洋子・絵
教育画劇(1986年4月)/ISBN: 978-4905699224


4. おわりに

2011年最後の町ねこ通信です。

2011年3月創刊からのご愛読ありがとうございました。

来年も長崎の町ねこたちともども、よろしくお願いいたします。

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町ねこ通信 14号

もくじ
1. お知らせ

  • ながさき町ねこハンドブック
  • 長崎伝習所まつり
2. ねこのいる町 ――vol.5 丸山町~中小島~寄合町――
3. おわりに

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1. お知らせ

ながさき町ねこハンドブック

長崎の町ねこ調査隊塾は来年(2012年)3月に

「ながさき町ねこハンドブック」を発行する予定です。

これ1冊あれば、だれでも、どこでも、いつでも、町ねこ調査ができます。

ねこを探しながらの町歩きに便利なように

ポケットにも入るコンパクトサイズにしました。

サイズはコンパクトでも中身はぎっしり盛りだくさん。

ねこ調査ってなんだ?から始まり、長崎のねこスポットを紹介します。

えっ、そうなんだ、と知ってためになる?ねこの豆知識もいっぱい。

長崎のねこ事情にも触れています。

町中のねこの写真もフルカラーで楽しめます。

「カラー写真?いいけど、値段がねえ?」

いいえ、ご心配なく、無料です。

どうぞ、お楽しみに!

長崎伝習所まつり

日程:2012年3月20日(火・祝)
場所:長崎市ベルナード観光通

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今年3月の伝習所まつり:長崎洋館音楽舞踏塾のダンス

長崎伝習所の塾みんなそろっての1年に1度のイベントです。

わが「長崎の町ねこ調査隊塾」は

  • 町ねこの写真展
  • ワークショップ「町ねこカルテを描いてみよう」(初級・上級コース)
  • 町ねこクイズ
  • 飼い主さんとねこの相性診断
  • 利き酒ならぬ利きカリカリ=キャットフードの高価~安価ランクを当てる

などを予定しています。

塾生は“ねこ耳”を付けてみなさまをおもてなしするかも?(笑)

こちらもどうぞお楽しみに。


2. ねこのいる町 ――vol.5 丸山町~中小島~寄合町――

江戸時代、オランダや中国との貿易が豊かな富をもたらした長崎の街。

その歴史を語るはずの建物は老朽化と開発の波にのまれて、

次々に取り壊され、今も残るものはごくわずか。

けれど、丸山町、中小島、寄合町には

かつての面影を残す古い町並みがかろうじて残っています。

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卓袱料理の老舗料亭「花月」の塀

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丸山町の長崎検番

長崎検番から入る狭い道は梅園身代り天満宮へ続いています。

その坂道をゆっくり歩いていると、チャトラが正座してお出迎え。

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さらに古い家々の間を上ります。

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すると

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梅園身代わり天満宮境内の小鳥をねらっていました。

さらに歩くと長崎市の指定史跡「中の茶屋」に到着。

中の茶屋は遊女屋「中の筑後屋」が江戸時代中期に茶屋を設けていたところです。

長崎ばかりでなく、他郷の人々にも知られていました。

中には当時の美しい庭園が残されています。

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民家の軒下キジとチャトラのツーショット

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ここにもツーショット

このあたりは仲良しのねこさんが多いらしい。(ほんとかな?)

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さすが斜面地長崎の階段です。

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階段そばの溝に隠れてました。

下からはミケさんが見上げていました。
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「きれいに撮ってね」

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寄合町の古い建物。入口に「三島屋」の文字が見える。

丸山町~中小島~寄合町は坂道や階段が多く、

狭い路地が入り組んでいて、まるで迷路のよう。

歩きやすい服装で、また簡単な地図があれば便利です。

初心者は迷子になるかもしれませんよ。

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ねこにとっては車のいない安全な町です。

ねこを探しながらゆっくり町歩きするには絶好のスポット。

ぜひ、「ブラねこ」をお楽しみください。


3. おわりに

長崎の有名なねこスポットを歩いています。

「ブラねこ」初心者の頃は、ねこを見つけられずに苦労しましたが、

だんだんねこと出会える場所がわかるようになりました。

ねこを探しながらゆっくり歩いていると、ねこ以外にもさまざまな発見がありました。

古い家並みもそのひとつ。

いわゆる観光スポットではありませんが、いい雰囲気があります。

ねこさんだけでなく、長崎の古き良き町並みも大切にしたいと思います。

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町ねこ通信 13号

もくじ
1. お知らせ

  • 「ながさきの地域ねこ2012」カレンダー
  • 山根明弘氏講演会「まちねことの共生」
2. ねこ調査・アラカルト No.5

  • “ねこ困り”さん その2
3. おわりに

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1. お知らせ

「ながさきの地域ねこ2012」カレンダー

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チャリティカレンダー「ながさきの地域ねこ2012」は好評販売中。

毎日新聞(10月12日付)「雑記帳」欄

西日本新聞(10月21日付)『地域ネコ』カレンダーに

長崎新聞(10月21日付)「石だたみ」欄

と新聞3社に取り上げていただきました。

かなりの反響があり、発行の「長崎県地域猫活動連絡協議会」は

うれしい悲鳴を上げています。

また、ご購入いただいた方からは

カレンダーの写真は「岩合さんを超えている!」

と絶賛していただいています。

購入ご希望の方は下記の長崎県地域猫活動連絡協議会ネットショップからどうぞ。

カレンダーについての詳細はこちら

 

山根明弘氏講演会「まちねことの共生」

動物愛護フォーラムヒトと動物の共生を求めて(第60回九州地区獣医師大会)

日時:2011年10月29日(土) 14:30~
場所:長崎ブリックホール国際会議場(長崎市茂里町2-38/JR浦上駅または茂里町電停・バス停下車)
入場:無料

いよいよ今週末に迫ってきました。

ねこと人がともにいい関係の中で生きていくには

どうすればいいのか。

ぜひ山根さんのお話を聞いてください。


2. ねこ調査・アラカルト No.5

“ねこ困り“さん その2

長崎の町はねこが多い――車が行き交う大通りからちょっと狭い路地に入ると

すぐねこに出会います。

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長崎の町ねこ調査隊塾で調査するエリアは、その中でもとりわけ

ねこが多いと言われる場所です。

ねこが多い=ねこ困りさんも多い、というわけで

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このような張り紙を見つけます。

気持ちはわかりますが

「犬や猫に糞・尿をさせない」ことはできません。

犬の場合なら「散歩途中の糞は片づけ、持ち帰ってください」

でしょうか。それでもやはり尿は持ち帰れませんが……。

ねこの場合はどうなるか?

飼いねこなら、「外で糞・尿をさせないために、家から出さないでください」

ノラネコの場合は「糞・尿をさせないために餌を与えないでください」

となるのでしょうか?

しかし、それではノラネコたちは飢えて死んでしまいます。

糞や尿の悪臭に悩まされ、かつ不衛生でもあり

「非常に困っている」ことは理解できますが、

これでは解決の糸口は見つかりませんね。

もちろん身勝手な飼い主さんや餌やりさんもいて、それに対する怒りから

このような張り紙になっていることもわかります。

しかし、張り紙で抗議しても、ほとんど効果はありません。

本気で解決したいと思うなら、やはり憎き飼い主さんや餌やりさんと話し合って

何とか妥協点を見つけていく、それしか方法はないのだと思います。

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これだと具体的ですが、“植え込み”に隠れてほとんど見えない。

しかも夜に犬を散歩させている人には、アピールできません。

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おや、あれはなんだ?ねこの置物?

近寄ってみると

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ペットボトルには「野良猫に餌を与えないでください」

の文字がありました。

餌を与えないで飢え死にさせる、そんな発想が

こんなにかわいいねこのマスコットの下に

書かれているとは、ブラックユーモア?

これらは糞尿被害にほとほと困り果てた後の、

苦肉の策の張り紙。

ねこ困りさんの怒声やため息が聞こえてきそう。

ねこに餌を与えることは悪いことではないはずです。

問題は糞尿被害を最小限に食い止めるために

飼い主さんも餌やりさんも自ら汗を流す、

そしてねこ困りさんに何とか理解してもらうために

さらに一汗も二汗もかく、

そうできれば、ねこ好きさんとねこ困りさんが

歩み寄ることもあながち不可能ではなさそう――そんな気がします。

3.おわりに

長崎の町ねこ調査隊塾の塾生Kさんから、

タイに出かけたとき、チェンマイで出会ったねこの写真を送っていただきました。

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三毛ねこのようです。

世界中で町ねこたちは懸命に生きているのですね。

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町ねこ通信 12号

もくじ
1. お知らせ

  • 「ながさきの地域ねこ2012」カレンダー
  • 山根明弘氏講演会「まちねことの共生」
2. ながさき町ねこ写真展
3. おわりに

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1. お知らせ

「ながさきの地域ねこ2012」カレンダー

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チャリティカレンダー「ながさきの地域ねこ2012」の販売が始まりました。

発行しているのは「長崎県地域猫活動連絡協議会

同会は昨年からチャリティカレンダーを作成し、

その収益金で地域ねこ活動をめざすグループへの

不妊化助成を行っています。

今年、初めて同会が不妊化助成を行ったねこの「グーグー」は

2012年版の8月に登場しています。

ながさきの“地域ねこ“たちの何とも愛らしい、たくましい表情を

お楽しみいただけます。

サイズはやや小さめのB5版。昨年購入していただいた方からは

どこでも場所を取らずにかけやすい、と好評です。

1部=1,000円(製作費などをのぞきすべて不妊化助成に使われます)

購入ご希望の方は長崎県地域猫活動連絡協議会ネットショップからどうぞ。

P.S. 表紙左下、香箱をつくっているねこは私の撮影です。(ちょっと自慢!)

カレンダーについての詳細はこちら

 

山根明弘氏講演会「まちねことの共生」

動物愛護フォーラムヒトと動物の共生を求めて(第60回九州地区獣医師大会)

日時:2011年10月29日(土) 14:30~
場所:長崎ブリックホール国際会議場(長崎市茂里町2-38/JR浦上駅または茂里町電停・バス停下車)
入場:無料

今年6月、長崎の町ねこ調査隊塾主催で開催しました

公開講演会「町ねこ調査を始めよう!」の講師としてお招きしました

山根明弘氏(北九州市立いのちのたび博物館学芸員)が、

再び長崎に登場。

前回聞き逃した方、もう一度聞きたい方、

お誘いあわせの上、ぜひご来場ください。

とてもわかりやすく、町ねこと人の関係について語ってくださいます。


2. ながさき町ねこ写真展、10月2日にて閉幕

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<カフェ豆ちゃん店内入口付近>

8月31日から10月2日まで開催されました

ながさき町ねこ写真展は約800名(期間中の推定数)の来客者がありました。

最終日までたくさんの人に来ていただき、大好評のうちに幕を下ろしました。

「1枚1枚の写真から、ねこたちの話し声が聞こえてきそうです。

また町ねこ写真展やって欲しいです」のメッセージが店内のノートに書いてありました。

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アマチュアが撮影したどこにでもいるような町ねこの写真が

これほど喜んでいただけるとは、「うれしい想定外」です。

写真展開催にご協力いただきましたみなさま、

来場くださいましたみなさま

ほんとうにありがとうございました。

またいつの日か、このねこたちがみなさまに会える日を願っています。

カフェ豆ちゃんでは10月5日から[鉄の記憶]のタイトルで

田邉朗彫刻展が開かれています。

町ねこ写真とはまったくイメージの違う店内と彫刻展をお楽しみください。

詳しくは下記のブログでどうぞ。

カフェ豆ちゃん(長崎市東古川町1-5/TEL+FAX 095-825-4455)


3. おわりに

お恥ずかしい話ですが、10日ほど前に路上で転倒、左腕を痛めてしまいました。

幸い骨折はなく、順調に回復しています。が、この10日間というものほとんど

右腕しか使えず、一瞬にして、

人はそれまで当たり前にやれたことができなくなる、

ことを思い知らされました。

パソコンのキーボードも打つだけなら右手だけでも可能ですが、

とても不便だということに初めて気づきました。

パソコン操作や車の運転など、ハンディのある人も使えるように

さまざまに開発・改良されています。

それらは、「私には関係のない道具」だと思ってきましたが、

明日からでも必要になるかもしれません。

もっともっと便利なものが生まれてきてくれるように、

今、身にしみて思っています。

ところでハンディのあるねこたちをサポートする用具は

開発されているのでしょうか?

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町ねこ通信 11号

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特集:ながさき町ねこ写真展

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8月31日にオープンしました、ながさき町ねこ写真展は

大好評のうちに2週間が過ぎました。

初日の31日にはNBCテレビ「報道センター610」と「あっ!ぷる」

NIBテレビ「news every.」

9月1日はNHKニュース

9月2日はKTNスーパーニュース

と連日テレビで報道されました。

また、新聞も

8月24日毎日新聞

8月31日長崎新聞

9月1日讀賣新聞

9月2日西日本新聞と

それぞれ写真付きで紹介されました。

その他、ケーブルテレビやラジオでも紹介されました。

やはりマスコミの反響は大きく

長崎市内に限らず、遠くからも、たくさんの人たちが

わざわざ町ねこの写真を見ようと

カフェ豆ちゃんを訪れてくださいました。

その様子はカフェ豆ちゃんのブログにも紹介されています。

ながさき町ねこ写真展の舞台裏をのぞいてみたい方はこちらをどうぞ。

ながさき町ねこクラブと長崎の町ねこ調査隊塾ブログに写真展の準備風景がアップされています。

 

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「じーんとして涙が出そうになった」

長大センター前2011.7.14
「いい写真を見せてもらいました」

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「ねこって、ホントかわいいですね」

などなど、さまざまな感想が私のところにも寄せられています。

オープンの日、カフェ豆ちゃんの店内で

「あっ、ねこちゃんがいるよ」とうれしそうに話す

幼い子どもの声がしました。

写真展のためではなく、たまたま立ち寄った親子連れのようでした。

思いもかけない場所でねこを見つけて喜ぶ子どもの声を聞いて

オープンまでの疲れも吹っ飛んでしまいました。

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ながさき町ねこ写真展は10月2日まで開催しています。

A4サイズの写真21枚と小さめのL判サイズの写真60枚ほどが

カフェ豆ちゃんのおしゃれでくつろげる店内に飾られています。

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町ねこカルテも展示しています。

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写真展を見て、ねこ調査に興味がわき、

長崎の町ねこ調査隊塾へ入塾して下さった方もありました。

写真展のお客様の中には

「カフェ豆ちゃんの雰囲気、気に入った!」

「長崎にこんなおしゃれなお店があるなんて」

と町ねこ写真だけでなく、豆ちゃんファンも増えているようです。

町ねことカフェ、どちらもいい感じです。

ぜひ、お立ち寄りください。

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日程:2011年8月31日(水)~10月2日(日)

場所:カフェ豆ちゃん(長崎市東古川町1-5/TEL/FAX 095-825-4455)

水・木・土=11:30-20:00(金=-24:00、日=-18:00)

月・火=定休日

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町ねこ通信 10号

もくじ
1. お知らせ

  • ながさき町ねこ写真展
2. オーストラリアのねこ事情
3. おわりに

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1. お知らせ

ながさき町ねこ写真展

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いよいよ、8月31日オープンです。

「猫のいる風景、猫のいる長崎。」をテーマに

カフェ豆ちゃんオーナーの吉田さんが、

上にあるようなすてきなチラシとポスターを作ってくださいました。

いい写真もたくさん集まりました。その中から展示作品を選ぶのはほんとうに難しく、

できることなら、すべてお見せしたいほどの力作ばかりでした。

町中のねこ、子ねこと母ねこ、観光スポットのねこ、人とねこ、動くねこ、など

さまざまなねこたちが31日からカフェ豆ちゃんで、あなたをお待ちしています。

おしゃれなカフェで美味しいコーヒーを味わいながら、

町ねこ写真展をお楽しみください。

毎日新聞(8月24日付)に「ながさき町ねこ写真展」が

可愛いねこのカラー写真付きで紹介されています。

ネット上でも記事のみ読めます

日程:2011年8月31日(水)~10月2日(日)
場所:カフェ豆ちゃん(長崎市東古川町1-5 | TEL&FAX: 095-825-4455)


2. オーストラリアのねこ事情

RSPCA (Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals) の活動を中心に
報告・文責:宮崎聖乃(塾生)
2011年7月17日 長崎の町ねこ調査隊塾第6回定例会(於・長崎市立図書館研修室1-3)

長崎の町ねこ調査隊塾・第6回定例会において、塾生の宮崎聖乃さんにオーストラリアのねこ事情についてお話しいただきました。このレポートは宮崎さんのお話を中島がまとめ、その後宮崎さんに加筆訂正していただいたものです。ご協力いただきました宮崎さんに深く感謝いたします。

宮崎さんは1997年~2000年まで、オーストラリアのメルボルンに滞在されました。その時に、高速道路のパーキングエリアで木に登って降りられなくなっていたねこを保護され、それがきっかけでRSPCAの存在を知ることになったそうです。

RSPCA (Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals) とは何か?

日本語に訳すと「王立動物虐待防止協会」となります。1824年イギリスで前身となるSPCA(動物虐待防止協会)が設立され、1840年にヴィクトリア女王の認可を受けRSPCAとなりました。その後、この世界最古・最大の動物福祉団体の影響を受け、アイルランド、スコットランド、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカなどで同様の組織が設立されました(http://ja.wikipedia.org/wiki/英国動物虐待防止協会)。オーストラリアでは1871年に前身となるSPCA(動物虐待防止協会)が設立され、1923年にイギリス王室の認可を受け(オーストラリアはイギリス連邦に属する)RSPCAとなりました。

政府からの資金援助はほとんどなく、その活動はボランテイアと寄付から成り立っています。ペットフード会社(Hill’sやMax’s Litterなど)や銀行などいろいろな企業がスポンサーになっています。

オーストラリアのRSPCAにはインスペクターと呼ばれる調査官が全国で84人(2010年現在)勤務し、毎年50,000件あまりの虐待やネグレクトの調査を行っています。インスペクターの主な仕事は、(1)通報された虐待やネグレクトの調査、(2)起訴、(3)飼い主への教育・啓蒙活動、(4)病気や負傷した動物、捨てられた動物の保護、(5)牧場、ペットショップ、食肉処理場、家畜輸出機関などすべての動物が飼育されている機関や大衆娯楽に供される動物(テレビ番組やショーなど)の定期的な調査で、RSPCAの活動の重要な部分を担っていますが、活動資金不足に悩んでいるそうです(http://www.rspca.org.au/)。

メルボルンのRSPCAでは郊外の広い敷地に大きな施設を持っていて、その中にはシェルター、病院、ペットグッズの販売店などがありました。また獣医師も勤務し、エマージェンシー・ラインと呼ばれる緊急窓口もあるそうです。

RSPCAの役割

●動物に対する虐待の調査および指導……起訴されるケースもあり、捜査のために警察も動きます。ホームページには調査件数、起訴および有罪判決数などのデータが出ています。カンガルーへの虐待は刑事事件になっていました。

●シェルター……シェルターには犬や猫をはじめ、小動物などさまざまな動物が保護されています。

●病院……不妊手術の費用は日本よりも安く、オスが40オーストラリアドル。1997年当時のレートで円に換算すると3,000円~4,000円でした。手術済みのねこは耳にタトゥーが入っています。予防注射や検疫証明書の発行なども行います。

●里親探し……HPでペットの年齢、自分のライフスタイルに応じたペットを探すことができます。ペットショップは少なく、犬やねこが欲しい時にRSPCAに行く人も多いです。人気のある犬種は抽選になるほどですが、飼い主面接が数回あり、飼い主の1日のタイムスケジュールを細かく聞いて、散歩ができるかどうかなど、うるさく審査されます。

●啓蒙活動……1年に1回、ペットを連れた人がたくさん集合して散歩するなどのイベントを通して啓蒙活動が行われています。その他にも、ペットではありませんが、劣悪な環境の中で飼育されている鶏の卵の不買運動、つまり放し飼いの鶏が産んだ卵を飼いましょう、というような運動もあります。

RSPCAのHPによると、2010年にオーストラリアのRSPCAに保護された動物(犬、猫、その他の動物)は159,007頭で、犬が68,746頭、猫は65717頭、うち殺処分になったものは犬が20,177頭(29.4%)、猫38,642頭(58.8%)です。(日本では犬、猫あわ