post by komachi | | 0

町ねこ通信 15号

もくじ
1. お知らせ

  • チャリティカレンダー「ながさきの地域ねこ2012」の報告
  • ながさき町ねこハンドブック
  • 長崎伝習所まつり
2. ねこ調査・アラカルト No.6

  • 2:2:6の法則
3. ねこ、あれこれ No.5

  • 『ねこのおんせん』別役実・作 佐野洋子・絵
4. おわりに

image002 町ねこクラブの小町です


1. お知らせ

チャリティカレンダー「ながさきの地域ねこ2012」の報告

clip_image004

町ねこ通信13号でみなさまにご協力を呼びかけました

チャリティカレンダー「ながさきの地域ねこ2012」は

おかげさまで、ほぼ完売(1,000部)となりました。

ご購入いただきましたみなさま、販売していただきましたみなさま、

周囲に声をかけていただきましたみなさま、ほんとうにありがとうございました。

収益金はすべて長崎の地域ねこ活動推進のために使われます。

clip_image006

ながさき町ねこハンドブック

2012年3月完成予定。発行:長崎の町ねこ調査隊塾

表紙は町ねこ通信のマスコットキャラの小町ちゃん。

サイズはA5、24ページ、ハードは軽・薄ですが、ソフトは重・厚。

町ねこ情報がいっぱいです。どうぞ、お楽しみに!

長崎伝習所まつり

長崎伝習所まつり

日時:2012年3月20日(火・祝)11:00~17:00
場所:長崎市ベルナード観光通

町ねこクイズなど、楽しめる企画あり。

しかもクイズ参加者にはかわいいねこグッズのプレゼントあり。

町ねこ写真展も再登場です!

clip_image008


2. ねこ調査・アラカルト No.6

2:2:6の法則

地域猫発案者の黒澤泰さんは、その著書『「地域猫」のすすめ』(文芸社)の中で

「2・2・6の原則」を説いていらっしゃいます。

すなわち地域の住民全体でみれば「ねこが大好き」=2割、「ねこが大嫌い」=2割、

「まったく関心がない」=6割ではないか、と。

黒澤さんは横浜市に勤務する獣医師で、

長年、ねこの苦情処理を担当した経験からわかったそうです。

51QETXVCETL
『「地域猫」のすすめ――ノラ猫と上手につきあう方法』
黒澤泰・著(横浜市職員・地域猫発案者)
文芸社(2005年11月)/ISBN: 978-4286002668

私もこの本を読んだ時に「なるほどなぁ」と思いました。

そして6割の人たちがねこに好意的な関心を持ってくれたら、

長崎のねこ事情はもっと好転するのでは、と考え、

それが長崎の町ねこ調査隊塾を立ち上げるきっかけの一つでした。

それから半年あまりが過ぎた9月、ねことは縁もゆかりもない場所で

偶然にもまたこの2・2・6の法則に出会います。

それは熊本県阿蘇地方の寂れた門前町が

10年かけて活気ある町に再生した話の中に出てきました。

ここでもやはり「町に元気を取り戻そうの積極派」=2割、

「今のままでいい消極派」=2割、「どちらでもいい。町に関心がない」=6割

だったそうです。積極派の人たちが動き出して少しずつ客足が増え、

町に活気が出てくると、6割の無関心派から積極派に加わる人が増えていったそうです。

またしても2・2・6。

この法則はさまざまな事柄を考える場合の参考になるかもしれません。

すべての人に町ねこたちを受け入れてもらうことは不可能ですが、

ねこに関心のない6割の人の中から、少しずつでもねこに関心を持つ人が増え、

ねこと人がともに平和に暮らす環境について考えてもらえればと思います。

町ねこの問題は地域の問題でもあり、

町ねこについて考えることは、町づくりにもつながります。

にこやかな笑みで人気をさらったブータンのワンチュク国王夫妻でしたが、

ブータン政府が提唱している国民総幸福量(GNH)も話題になっています。

金銭的・物質的豊かさではなく、精神的な豊かさ、

つまり国民の幸福感を高めようというものです。

長崎も、市民の幸福感を高め、ずっと住みたいと思えるような町になって欲しい。

町ねこは小さな存在ですが、きっと長崎の町のお役に立つはずです。

clip_image011


3. ねこ、あれこれ No.5

『ねこのおんせん』別役実・作/佐野洋子・絵

佐野洋子の絵本『100万回生きたねこ』は、ねこ好き、絵本好きの間では超有名な絵本。

51X6CWQKYHL
『100万回生きたねこ』
佐野洋子作・絵
講談社(1977年10月)/ISBN: 978-4061272743

しかし、同じ佐野洋子の絵ながら、

『ねこのおんせん』はちょっと不気味でこわーい絵本です。

アーバン村のナガールさんは、年をとって元気がなくなったねこのタガールを、

ねこによく効くと評判のオムドンテ火山のふもとにある

アンテパン温泉に連れて行きます。

大きなバスケットにタガールを入れて背中に背負ったナガールさんは

やっとのことでアンテパン温泉に着きましたが……。

これから先はネタバレになるので書けませんが、シュールでおもしろい絵本です。

ところで温泉好きなサルはいますが、ねこどうでしょうか?

E381ADE38193E381AEE3818AE38293E3819BE38293
『ねこのおんせん』
別役実・作/佐野洋子・絵
教育画劇(1986年4月)/ISBN: 978-4905699224


4. おわりに

2011年最後の町ねこ通信です。

2011年3月創刊からのご愛読ありがとうございました。

来年も長崎の町ねこたちともども、よろしくお願いいたします。

clip_image015

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

three × 5 =

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください