Monthly Archives: 7月 2011

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町ねこ通信 9号

もくじ
1. お知らせ
  • ながさき町ねこ写真展
  • 長崎市動物愛護フェスタ2011
2. ねこのいる町 ──vol.4 新大工から桜馬場へ──
3. ねこ、あれこれ No.4
  • ねことワルツを踊りましょう。──岩合光昭『ネコを撮る』朝日新書
4. おわりに

image002 町ねこクラブの小町です


1. お知らせ

ながさき町ねこ写真展

日程:2011年8月31日(水)~10月2日(日)
場所:カフェ豆ちゃん(長崎市東古川町1-5 | TEL&FAX: 095-825-4455)
詳しくはこちらの記事でお知らせしています。

第36回長崎市動物愛護フェスタ2011

日時:2011年9月23日(金祝) 10:00~15:00
場所:NBCビデオホール(長崎市上町1-35 3F | 桜町電停すぐ)
主催:長崎市・社団法人長崎県獣医師会長崎支部

<プログラム>
10:00-10:30 写真コンクール表彰式
10:40-12:00 いぬのしつけ方教室
13:00-14:30 基調講演「ずっと一緒にいるために──知っておいてほしい犬猫の習性と正しい飼い方」
講師:水越美奈先生(獣医師、博士(獣医学))
14:30-15:00 パネルディスカッション
<写真コンクール応募作品の募集>
テーマ:人と動物―心温まるスナップ
応募期間:8月1日(月)~8月26日(金)
応募資格:長崎市在住または長崎市内に通勤・通学されている方
応募方法:L判にプリントされたもので1人1点まで・応募用紙をあわせて郵送または持ち込み
優秀作品3点に記念品を贈呈します。応募写真の返却はできませんのでご了承ください。
応募・問い合せ先=長崎市動物管理センター(095-844-2961/846-1197)

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2. ねこのいる町 ──vol.4 新大工から桜馬場へ──

長崎の人から「お諏訪さん」と呼ばれ親しまれている諏訪神社。

毎年10月7日、8日、9日は「くんち」という名の大祭が催され、

全国から観光客が集まり、街中が賑やかになります。

その諏訪神社から蛍茶屋方面に向かう大きな通り沿いには、

新大工町、桜馬場、夫婦川町、鳴滝など、

名前を見ただけで由緒ありそうな町並みが続いています。

中央に路面電が走りその両脇は片道2車線の大通りから、ちょっと脇道に入ると、

車の通らない狭い路地が迷路のように張り巡らされています。

どこかに抜けるだろうと思って歩いて行くと行き止まりで、

引き返すこともめずらしくありません。

公道だと思って歩いていたら、突然「私有地につき通り抜け禁止」の立て札に

ぶつかってみたりと、古い住宅街ならではの雰囲気があります。

そして、そこはねこの街でもあります。

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家と家の隙間に佇み、こちらを警戒中

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玄関先でまどろむ

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なんか用ですかい?

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用がないならさっさと帰ってくれ、眠いんだよ。

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首輪をつけたチャシロを撮っていたら、

「きれいに撮ってもらわんね」と天からの声。

振り仰げば、アパートの2階の窓で洗濯物を取り入れている女性が見えました。

内外飼いのねこさんなのかな。

カメラを向けると警戒したのか、スタスタと歩きだして、

向かった先は近くの庭付きの立派なお宅。

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その家の塀にはご覧の通りねこ除けのネットが張り巡らされていました。

「おい、おい、そこはだめだよ」と言っても、聞こえないのか、無視しているのか、

お構いなしに行ってしまいました。

この家にもたぶんねこ困りさんが住んでいるはずです。

ねこのいるところ、必ず、ねこ好きさんとねこ困りさんがいます。

しかし、人間の対立などどこ吹く風、ねこはねこの道を行くのでした。


3. ねこ、あれこれ No.4

ねことワルツを踊りましょう。──岩合光昭『ネコを撮る』朝日新書033

ねこ好きの人で、動物写真家・岩合光昭の名前を知らない人はめずらしいかもしれない。

もちろん、岩合ファンはねこ好きだけではない。

動物を愛する多くの人から彼の写真は絶賛され、

一度でいいから岩合さんのようなシャッターチャンスをものにしたい、

と思っているアマチュア写真家は少なからずいるはずだ。

「ながさきの町ねこ写真展」の開催が決まり、それまでねこの毛柄やしっぽの形、

目の色などを記録するためだけに写真を撮っていた私も、

いわゆる町中のねこらしいねこの写真を撮ってみたいと、

手にしたのが『ネコを撮る』。

岩合さんは、まずどうやってねこに近づくかを「第1章 ネコにアプローチ」で説く。

次に具体的な撮影方法に移る。「第2章 撮影編」

ここにおもしろい記述がある。

「自分の側にきてほしいときは、あえて後ろへ下がる。

そこで止まってほしい場合は、ちょっと前へ出たり下がってみたり。

すると、ネコもこちらを気にし始めたり、動きを止めたりするから不思議だ。

気のやりとりといったものだろうか。

はじめは距離があいていても自然にお互いの距離が縮まって、

知らず知らずのうちに、互いにワルツを踊っているような心地よい関係が生まれる。」

これは写真撮影だけでなく、町ねこ調査にも通じる極意だ。

もう少し近くに寄れば、柄も目の色もわかるのにと、しばしば思う。

しかし、そう思っただけで、なぜか、ねこは逃げる。

つかず離れずの微妙な距離感が難しい。

ワルツを踊った経験はないけれど、きっとねことこちらとの

リズム感がぴったり合えば、ねこは逃げずに居てくれるのだろう。

第3章では「世界のネコ」を紹介し、

「第4章 野生のネコ」はライオンやチーターのお話。

そして最後はこう結ばれている。

「ひとりで生きる、それはそれでたくましい生き方なのだろう。

ヒトのような悪あがきはしていない。

あくまでもネコとしてたくましく生きるということだ。

だからこそ、ネコたちに「元気にね」「また、会おう」。

別れ際には、そう声をかけずにはいられない。」

岩合ワールドの原点は、ここにあるのかもしれない。

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岩合光昭『ネコを撮る』朝日新書033(2007年3月, ISBN978-4022731333)


4. おわりに

ながさき町ねこクラブと長崎の町ねこ調査隊塾のブログが更新されています。

ぜひ、アクセスしてください。

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町ねこ調査隊塾主催「ながさき町ねこ写真展」(8/31-10/2)

長崎の町ねこ調査隊塾の塾生が撮影した町ねこ写真を集めて、東古川町のカフェ豆ちゃんにて写真展を開催いたします。「町ねこカルテ」も合わせて展示します。

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「町ねこってなに?」「町ねこ調査って、どういうもの? 何をするの?」という方、単に長崎のねこが好きな方、どなたでもお越し下さい。入場は無料です。オーダーごとに豆を挽いて淹れる「スペシャルティコーヒー」とここでしか食べられない「悪魔のティラミス」のセットを味わいつつ、町ねこ写真と町ねこカルテを眺めて和んでいただければと思います。

日程:2011年8月31日(水)~10月2日(日)
場所:カフェ豆ちゃん(東古川町1-5 / 095-825-4455)
※月・火は定休、水~日11:30~20:00(金は24:00まで延長)

カフェ豆ちゃんでは、「ながさき町ねこ写真展」以外にも、定期的に写真展・作品展やミュージックイベントを開催されています。こちらもどうぞ足をお運び下さい。

  • 6/29-7/24「川内清通写真展──海はつづく」
  • 7/27-8/28「吉田隆作品展:デジタルフォトとドローイング 世界の多層性へ向けて」……カフェ豆ちゃんオーナーの吉田さんの個展です
  • 7/23(土) 15:00-15:40「昼クラシック」……松浦知佳(Vn)・田辺清士(Vc)
  • 7/24(日) 15:00-15:40「昼ジャズ!!」……柴田健一(tb)・松本絢子(pf)・赤松貴文(bs)
  • 8/21(日) 15:00-15:40「昼ジャズ!!」……柴田健一(tb)・松本絢子(pf)・赤松貴文(bs)
  • 9/18(日) 15:00-15:40「昼ジャズ!!」……柴田健一(tb)・松本絢子(pf)・赤松貴文(bs)
  • 10/29(土) 「MAMALAID RAG LIVING ACOUSTIC TOUR 2011」ライブ
    18:00op | 18:30st | adv=3,500+1dr door=4,000+1dr
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長崎の町ねこ調査隊塾-7~9月定例会等日程

7月17日(日)の第6回定例会以降を、以下のように予定しています。

第6回=2011年7月17日(日)
14:00~16:00 市立図書館研修室1~3
オーストラリアねこ事情、ねこ写真集閲覧、フリートーク
第7回=2011年8月6日(土)
18:30~20:30 アマランス会議室1
「ながさき町ねこ写真展」の準備、町ねこ調査
第8回=2011年8月21日(日)
14:00~16:00 アマランス会議室1
個人調査報告会、北九州市見学ツアー打ち合わせ
ながさき町ねこ写真展(2011年8月31日(水)~10月2日(日) )
カフェ豆ちゃん(東古川町1-5 / 095-825-4455)
第9回=2011年9月3日(土)
18:30~20:30 アマランス会議室1(残暑納涼飲み会を企画中)
伝習所中間報告会(10/13)の準備、写真展見学
第10回=2011年9月18日(日)
北九州市ネコ実態調査見学ツアー

塾生以外の方でも自由にご参加いただけます。あらかじめこちらのフォームよりご連絡いただけると、資料準備など助かります。

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第4回・第5回定例会報告

第1回~第3回定例会報告に続いて、第4回・第5回定例会報告です。

第4回定例会(2011/6/19)

日時:2011年6月19日(日) 14:00~16:00
場所:中央公民館第3研修室
出席者:10名

前週6/12に開催された山根さんの講演会に関する意見交換、「町ねこカルテ」の使い方に関する説明、9月に予定される「町ねこ写真展」企画の承認ののち、第3回に引き続いて寺町周辺の町ねこ調査を行ないました。

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かじりましたね?

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第3回定例会のとき、最初の町ねこ調査で最初に塾生が出会ったK食堂さんのねこさんは、ほど近いA市場まで出張中。この界隈をねこに注意しながら歩く方なら、一度は見かけたことがあるはずです。ねこの多いながさきでは、街で見かけるねこを紹介するブログがいくつかありますが(もちろん町ねこ調査隊塾とは関係なく)、こちらのブログ記事長崎まちんなか猫 Los gatos de Nagasakiこちらのブログ記事のらマニア ~長崎ぶらぶら猫~にも、このねこさんは登場しています。

そうしたブログでもときどき紹介されたりする町ねこスポット、寺町通りの延命寺にこの日は上がってみました。

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雨の石畳にうっすらとシロクロさんの影が反映していますね。

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しっぽ短か!

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伸びをし終わった直後のこちらの黒サビくんは、左の上下の噛み合わせがずれています。以前、事故にあったのかな?

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キジねこさん、警戒中。

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写真は事務所を通しなさいよ! ──なんて言うわけないですね。

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さっき黒サビくんがいた手水舎の梁の上に別のキジさんが。しっぽは短めのカギしっぽ。

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このベランダの写真には5匹のねこ(キジもしくはキジしろばかり)が写ってます。クリックして拡大すると見つけられるかな?

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カルテ記入用の色鉛筆を手にした塾生のOさんにすりすりしにいく黒サビくんとカギしっぽキジさん。

 

このあと、たまたま外から戻られた住職さんからお話をうかがうことができました。境内の入口に捨てられたりして集まったねこは30~40匹に上るということです。近所の檀家さん(ねこ好きさん)の協力も得て、その大勢のねこさんたちを養っていらっしゃるそうです……こういうのも、地域ねこというかたちに持っていったりもできるのかもしれませんね。


第5回定例会(2011/7/2)


時:2011年7月2日(土) 18:00~20:30
場所:アマランス(長崎市男女共同参画推進センター)会議室1
出席者:15名(オブザーバ1名=安西所長を含む)

9月の町ねこ写真展についての告知、および、9/18の北九州町ねこ調査見学ツアー、伝習所塾運営に関する諸連絡のあと、町ねこ写真の撮影のしかたについて簡単に副塾長から説明がありました。

  1. 姿勢を落とす……ねこの背景を路面にしないように、腰を低くします。周囲の車やひとの通行には気をつけて下さい。
  2. あらかじめカメラをやや望遠寄りにズームしておく……35mmフィルム換算で50~80mmの画角設定ぐらいでないと、ねこが小さくしか写りません。普通のデジカメは、電源を入れると一番広角(広い範囲が写る)で撮影するようになっています(最近だと28~32mmぐらいの画角設定)。腰を下ろしてカメラをかまえてからズーム操作をしていると、逃げられてしまいます。
  3. たくさんシャッターを切る……10枚、20枚と同じねこを撮るうちには、1枚か2枚の当たりがでます。「数打ちゃ当たる」で臨みましょう。
  4. ピント合わせは眉間が基本……ねこは、いぬに比べて顔が平べったいため、眉間を狙えばだいたい両目・鼻先にピントが合います(ノーズの長いいぬだと、鼻先に合わせると目はピンぼけになります)。
  5. 無理に近づこうとしない……カメラをかまえた人間は、ねこにとってはMaxで警戒対象です。無理に近づくのはやめましょう。
  6. ねこの動きを予想する……撮影されているのに気づいたねこは、すぐに一目散に逃げることはあまりありません。逃げる間合いを計っています。その間は高い確率で「目線はカメラに」来ています。逃げ出すギリギリは姿勢が向こうを向いてしまいますので、ねこが間合いを計りだしてから逃げる構えに入る直前までが、シャッターチャンスになります。もちろん、こちらに気づいていない無防備なねこも、おもしろい被写体です。
  7. 安全確保に気を配る……撮影についついのめり込むと、小さな子どもと同じで、周りの車やひとの通行に気づかなくなります。安全確保には気を配りましょう。(なお、逃げ出そうとするねこもとっさの判断を誤る場合があるので、あまりねこを追い詰めないように気をつけて下さい。)

定例会ではこのうち、1~3について頭に入れてもらいました。この日から、町ねこ調査を「カルテ担当」と「撮影担当」のペアにしてみることになりましたので、「撮影担当」の塾生はカメラの設定に追われていました。

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A市場のパレットに集まる3匹。左のチャトラと右のキジ三毛は、どうも兄弟っぽい。

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真ん中のねこさんは、シロかと思ったら左肩にうっすらクリーム色のブチが入っていました。

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このシロクロと三毛は、別の機会(地域ねこがらみ)でまた出くわすことになりました。

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車に轢かれないようにね。

 

日本で一番西に位置する長崎の、一年で一番日が長いこの時期でも、町ねこ写真を撮るには19時半が限度ですね。

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写真表示のしかたを変更しました

Lightbox というスクリプトを使って、写真をクリックするとアニメーションで浮き上がって見えるように変更しました。この記事より新しいものに適用しています。

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町ねこ通信 8号

もくじ
1. お知らせ
  • ながさき町ねこ写真展
  • 譲渡会情報
2. ねこ調査・アラカルト No.4
  • “ねこ困り”さん
3. おわりに
  • コゲラ騒ぎ

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1. お知らせ

ながさき町ねこ写真展

日程:2011年8月31日(水)~10月2日(日)

場所:カフェ豆ちゃん

  • 長崎市東古川町1-5
  • 095-825-4455
  • 月・火定休
  • 水~日=11:30~20:00(金曜は~24:00)

「長崎の町ねこ調査隊塾」活動のひとつとして、町ねこの写真展を開きます。

長崎の中心街からちょっとだけ離れた小さな路地に佇むおしゃれなカフェ豆ちゃん。

ここはタダの(無料という意味でなく)カフェではなく、

長崎の文化の発信基地でもあります。

路地でおしゃれで文化の発信となれば、町ねこ調査隊にぴったり!

えっ、えー、路地はわかるとして、町ねこのどこがおしゃれ?って、

そんな細かいことはさておいて、

カフェのオーナーさんから「写真展をやってみませんか?」とのありがたいお申し出に

写真展を見たことはあっても、やるのはもちろん初めての塾長でしたが、

ためらうことなく、了承してしまいました。怖いもの知らずとはこのことです。

長崎の町なみを自由に歩くねこたちを、調査隊はこれまでにたくさん撮影してきました。

それにプラスして、長崎の町とねこの濃密なつながりを伝えるために、

町の風景とそこに暮らすねこの姿をとらえた写真を展示します。

町ねこカルテの展示もあります。

すてきな音楽とゆっくりした雰囲気に包まれて、すごく美味しいラテを飲みながら、

町ねこたちに会ってください。お待ちしています。

 

譲渡会情報

子犬・子猫の養子縁組大会

生後2~3ヶ月の子犬と子猫を譲りたい市民、もらいたいかた

*子犬は母犬が登録され狂犬病予防注射接種済みであること。

日程:7月17日(日)午後1時~

場所:動物管理センター(茂里町2-2/095-844-2961)

申込:午後1時~1時30分に直接会場へ

その他:縁組ができなかった子犬と子猫は、飼い主に連れ帰っていただきます。

広報ながさき7月号にも掲載されています。

 

しっぽの会さん+長崎猫の会さん+長崎Life of Animalさん主催 長崎宝町公園譲渡会

日程:2011年7月24日(日)13:00~17:00

場所:長崎宝町公園(長崎市宝町10)

譲渡会については、さるねこふみのブログにより多くの詳しい情報が出ています。

ご覧ください。


2. ねこ調査・アラカルト No.4

“ねこ困り”さん

「長崎の町ねこ調査隊塾」の塾生は、6月に3名増え、40名になりました。

そのほとんどがねこ好きさん、ねこの話になるとすごく盛り上がります。

ところが、初めてねこの被害で困っている人からお問い合わせがありました。

「長年、駐車場にねこが糞尿をして、その臭いもひどく、困っている。どうにかできないか」というお話でした。

私自身、この塾を始めるまでは特別にねこが好きだったわけではないので

(今ではすっかりねこにハマってかなりのねこ好きに変身していますが……)

ねこの被害に苦しめられている人の気持ちもわかるつもりです。

自分が飼っているわけでもない言わば赤の他人のようなねこの糞尿の始末を

毎日させられれば、頭にも来るでしょう。

大事に育てている植木鉢をひっくり返されれば

(ねこに悪気はないのですけど)怒鳴りたくもなるでしょう。

ねこに(あるいはねこを飼っている人、餌やりさんに)敵意を感じても

不思議ではありません。

そして、ねこ好きさんはこんな人を「ねこ嫌い」と呼びます。

確かにこんな「ねこ嫌い」さんは、今はねこが嫌いかもしれません。

しかし、自分の家の庭にねこが来なくなりねこの被害がなくなれば、

「ねこ嫌い」さんはねこに敵意どころか、関心すらなくなるでしょう。

このような「ねこ嫌い」さんはねこが嫌いなのではなく、

ねこに困っている「ねこ困り」さんなのです。

問い合わせて来られた人に、長崎市はねこの殺処分数がとても多いという話をしました。

すると「ひどかねえ」と殺処分されるねこたちに同情されていました。

この人は少なくとも「ねこ嫌い」ではありません。

自分の周囲にねこによる被害さえなければ、それでいいのです。

ねこを本気で嫌い、ねこを閉じ込めたり、虐待行為にまでエスカレートするような

「ねこ嫌い」もいるでしょう。

そこまで残酷でなくても、心ないねこ嫌いさんの言葉や行為に

辛い思いをしているねこ好きさんもけっして少なくありません。

だからこそ、ねこ嫌いさんとねこ困りさんとを、

はっきり分けて考える必要があると思うのです。

ねこの殺処分を減らし、

ねこがまちなかで快適に生きていけるような環境を整えるためには、

ねこ困りさんの話に耳を傾け、

その解決法をねこ好きさんも一緒に考えてみるというのはどうでしょう?

これもあるねこ関連の会議に、

ねこの糞尿で困っている自治会の代表者の方がいらっしゃいました。

この方たちもご近所のねこの糞尿苦情を何とかできないかというご相談でした。

そしてねこトイレを設置してみたいと話されました。

それに対して、そこに集まっていたねこ好きさんから懇切丁寧な、

すぐにも役に立ちそうないくつかのアドバイスがありました。

それを聞いて、相談に来られた人は

「とりあえず、ねこ用のトイレを作り、置いてみましょう」と言って帰られました。

ねこ困りさんの多くはねこを飼ったことがなく、ねこの習性をよく知らないはずです

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町ねこ通信 報告その2(通巻11号)

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長崎伝習所「長崎の町ねこ調査隊塾」主催公開講演会
「町ねこ調査を始めよう! 」
講師:山根明弘氏(北九州市立いのちのたび博物館 学芸員)

公開講演会「町ねこ調査を始めよう!」は

2011年6月12日(日)14:00~16:00、

メルカつきまち(長崎市築町3-18)において開催されました。

町ねこ通信通巻11号は、通巻10号(講演内容のまとめ)に続き、

講演会の後半に行われました質問コーナーをレポートします。


講演会では、山根明弘さんのお話が終わった後、

15分の休憩をはさみ、質問タイムを設けました。

講演開始前に配りました質問用紙に山根さんへの質問を書いていただき回収、

副塾長の中村さんが休憩時間にそれをまとめました。

そして山根さんと中村さんの一問一答の形で質問コーナーは進行していきました。

提出された質問は15件、それを3つに分類しました。

 1) ねこの生態についての質問

 2) ねこ調査についての質問

 3) 調査の活用についての質問


1) ねこの生態について

Q:メスはどうやってオスを選んでいるのですか?

A:近親交配を避けるために、外グループのオスを選んでいるのではないか。

 

Q:メスは複数のオスの子を産みますか?

A:一腹で3匹のオスの子を産んだ例があります。

 田舎のねこと都会のねこを調べて比較した研究があり、

 田舎のねこはねこの密度が低いから、父親は1匹だが、

 都会はねこの密度が高く、一腹で複数の父親の子が生まれている例もあるそうです。

 

Q:オスねこ同士のケンカは止めない方がいいですか?

A:止めるのはいいですが、ケガをすることがあるので気をつけてください。

 オス同士に力の差があれば、ケンカにならない。

 力が拮抗しているオス同士が争います。群れの順位付けでしょう。

 

Q:出産について

A:餌やりをすればするほど、子ねこがたくさん生まれてくるのは、生物学的に正しい。

 餌やりの判断はその人に任せますが、餌をやるにしても

 後のことを考えてやって欲しい。

 

Q:猫エイズは人にうつるか?

A:人にはうつりません。


2) ねこ調査について

Q:調査をする時間は?

A:おもにねこが出て来る午後3時から6時に調査します。

 

Q:夜も調査していますか?

A:夜に町中で調査するといろいろなトラブルに巻き込まれる可能性があるので

 夜はしていません。他に、北九州市では調査する人は腕章をつけています。

 

Q:調査をしていて、「私もやってみたい」という声はありましたか?

A:見学に来る人はありましたが、定着はしなかったですね。

 

Q:調査地域を地形で分ける、交通事情で分けるのは?

A:北九州市では、やりやすい場所を選んだら、

 偶然にも3つの特徴ある地域が調査対象になりました。

 

Q:町ねこカルテのように絵にすることのメリットは?

A:写真と併用するのがベストです。写真で撮れない部分を絵で描く。

 情報は同じカードに書き足していき、他の人と共有します。

 

Q:家の内外飼いのねことノラネコの見た目での判断は?

A:毛並みと人に慣れているかどうか、でしょうね。

 飼い猫といった場合は、

  1) 家の中で餌をやっているか?

  2) 病気などの時に病院へ連れていくのか?

  3) 家族の一員としているか?

 このうち少なくとも2点を満たさなければ飼い猫とは判断しないようにしています。


3) 調査の活用について

Q:調査データをどういう方向に活かせばいいでしょうか?

A:ねこの密度がわかれば、不妊手術のコストがわかります。

 手術するかどうかは別として、議論にまではこぎつけて欲しい。

 

Q:殺処分を激減させている熊本市との交流は?

A:自治体によって事情は違います。

 持ち込みねこが圧倒的に多い自治体と熊本市を

 単純に比較することはできません。ケースバイケースでしょう。

 調査することですぐに殺処分を減らすことはできないでしょうが、

 野垂れ死にするねこ、不幸なねこを減らしたいと思います。


質問コーナーのまとめは以上です。

このQ&Aは山根さんに一部加筆訂正していただきました。

ご多忙のところ、快くご協力いただきました

山根さんに感謝申し上げます。


講演会を終えて

長崎の町ねこ調査隊塾がスタートしてほぼ2カ月が過ぎようとしています。

その間によく聞かれたのが

 「町ねこ調査って、何ね? ねこば追いかけるとね?」

であり、

 「調査して、そればどうすると? 何の役に立つとね?」

でした。

公開講演会「町ねこ調査を始めよう!」に参加して下さった方々には

少なくとも町ねこ調査がどんなものか

そしてその意義も十分伝わったのではないかと感じています。

町ねこ通信通巻10号と11号では

講演会に参加できなかった方のために

講演会の内容をまとめました。

また、ながさき町ねこクラブ&長崎の町ねこ調査隊塾のブログでも

講演会の報告をしています。

 

山根さんはお話の中で、次のように指摘されました。

 ともに調査をしている動物愛護推進員の方たちは、

 ねこの殺処分を減らしたいという気持ちでネコ実態調査に協力して来られたが、

 データを行政に投げかけても、行政は動かない。

 財政的なむずかしさもある。そのことでボランティアのモチベーションが上がらない。

 データを積んでいってもねこを救えない。これが今直面している問題点。

 

確かに町ねこ調査は毎日殺処分されていくねこの命を直接救うことはできないし、

ねこの糞尿や庭荒らしなどの被害をすぐに食い止めることもできません。

ねこの殺処分や悲惨な環境で生きるノラネコを減らすためには、

行政が主導して、長崎市全体で

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