バケツをひっくり返したような大雨で、警報や避難準備情報が県内・市内に発令される最悪の天気のなか、調査隊塾主催講演会「町ねこ調査を始めよう!」が開催されました。
JR九州が大雨による速度規制をかけた上に、長崎駅周辺の線路が冠水するなどして、小倉からいらっしゃる講師の山根先生の到着は1時間以上遅れました。
講演会の開始も10分繰り下げ、事前の打ち合わせもそこそこに講演会は幕を開けましたが、それほどの悪天候にもかかわらず、熱心な参加者が40名近く集まってくださって、密度の濃い講演会となりました。
講演の前半は、講師の山根先生が行なった福岡県相島のノラねこの生態研究について、後半は北九州市で行なわれている外ねこの生態調査について、お話がありました。昨年9月に開かれた長崎市動物愛護フェスティバル(於・長崎市ペンギン水族館)での講演から、さらに「調査の方法とその成果利用」に重点を置いて話された内容は、集まった参加者の方々の強い関心を惹いたようです。講演後に集められた「質問用紙」は半数の20枚近くに上り、「ねこの生態について」「町ねこ調査の実際について」「町ねこ調査の利用について」の3つの分野について、さらに詳しく山根先生からの解答をいただくことができて、有意義な講演会となりました。
以下、講演会後に回収されたアンケート結果です。
1) この講演会の開催をどのようにして知りましたか?(複数回答あり)
- 主催者から聞いた:12
- 調査隊塾で知った:2
- 知り合いから聞いた:4
- ちらしを見た:3……どちらでちらしをもらわれましたか?(娘、諫早で町ねこ調査隊の関係者から)
- 新聞・テレビ・ラジオで知った:2……具体的に(西日本新聞)
- その他:0
2) 山根明弘氏の講演と町ねこ調査について(興味深かった点、面白かった点、町ねこ調査をやってみたい地域、調査法への質問 など)
- 私の住居近隣には、えさを与える家の周辺に、ノラネコたちが結構固まって生息しています。どのような分布なのか、調べてみたい気がしました。
- 猫の習性を知ることで、様々なデータが取れる。この広がりはおもしろかった。
- 町ねこの生態
- 地域によって状況に特徴があること
- ネコの生態は興味深い事でした。
- エサの量で繁殖に差が出る
- ねこ調査をして3カ月ほどで個体の数がわかってくるというのが早くてびっくりでした。早くやってみたくなりました。本格的に…。
- ノラネコの調査について
- ホームレンジを持っていることがおもしろい。
- 7年間200匹について調査したというお話は、猫のために有意義であったと思います。単なる愛玩動物として飼ってきましたが、生態について研究すると面白いのではないかと思いました。
- ねこのグループ別にエリアがあるという事が興味深かった。
- 交尾が複数だということは知らなかったので、ノラネコの子どもが全然親と違う事が不思議でした。
- それぞれの話が興味深かったのですが、最後に話された、どのようにしたら不幸にして亡くなっていく子猫たちを救うことができるのか、という点で、私自身いつも思っていることなので、あらためて考えさせられた。
- 相島のような所の猫は幸せだなあと思いました。
- 不思議だったのは、周りに迷惑をかけたくない住宅街の人たちが猫を外に出すことを良しとしているところで、私の住んでいる所ではとても考えられないことです。(糞尿被害)
- 町ねこへの餌やりと不幸な子ネコの事
- 常々、町ねこの存在が気がかりだった。地域の人に認めてもらえる猫はまだ良いが、猫の存在を最初から認めぬ人もいます。町ねこのことで、これだけ真剣に研究している人に感謝します。
- 目をそむけたくなる事実、決して楽ではない調査、行政が動くまで、どうしても時間がかかってしまう、などのマイナス面を含めた内容に真実味があった。殺処分を減らすことにつながるという事が伝わった。
- 粘り強くやっていくことが大事だと思った。
- ある程度結果、集計が出てくると面白い。
- 続けていくことの大切さが伝わってきました。時間はかかってもやっていきたい。
- 行政が調査による基礎データをどう活かしていくか、そこが重要だと感じた。
- ねこの区分法はなるほどと思いました。調査をすることで、その結果(ねこ実態)によって行政に対処法を考えてもらうということは、よい方法だなと思いました。
3) あなたとねことの関わりについて教えて下さい(今飼っているねこのこと、まちで見かけるねこのこと、ねことの思い出 など)
- 日中仕事で家にいませんが、朝夕、ネコを見ると、一日うれしい気分になります。佐世保市でツシマヤマネコが見学できるようになったので、行きたいです。
- まちづくりで地域に出た時に、猫の臭いが気になる所があり、問題視したことはあったが、手を付けることができなかった。
- 娘が飼っていたねこが、車の下に入り込んでいたのに気付かず、引いてしまった。二度とねこは飼わないと思った。
- ノラちゃんの仔をもらい11年、家族にだけしか慣れません。
- 今、4匹のねこを飼い、癒され、満足しています。
- ある日突然わが家にやってきたノラネコ。今やわが家のイエネコとしているが、外に出たがって、逃げ出そうとする。
- 母(明治36年生まれ)の代から、長年猫を飼っている。一番多い時は、7匹いた。今は捨て猫を拾って3匹いる。(オス2、メス1)代々、皆利巧で頭の良いのに驚かされる。中でも黒猫(メス)が一番利巧だった。
- 今までノラネコ6匹を、大きくなってから家ねこにして、ほとんど13年で亡くなり、今18年になるねこが1匹残っています。2年前から
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